2014年7月18日金曜日

韓国館(ウズベキスタン・タシケント)

冷麺。2012年9月
高麗人が数多く住むウズベキスタン。その首都タシケントの中心部に、韓国料理店「韓国館(한국관, Хан Кук Кван )がある。韓国・朝鮮系住民のみならず、この地でも暮らす日本人にとってもオアシスとして機能している様子だった。われわれが訪れたとき、別の席で日本人ビジネスマンと思われるグループが談笑しながら食事をしていた。そういった客層を反映してか、朝鮮料理に加え、「うどん」「トンカツ」など日本料理も出していた。店員は韓国・朝鮮系、あとロシア系の人がいたかな。

1週間にわたってウズベキスタンを訪れ、その最初と最後の食事をここ「韓国館」でした。1度目は、中央アジアで朝鮮料理が食えるという物珍しさから。2度目は、慣れない中央アジアの食事で完全に機能不全に陥った胃腸を癒やすため。

あれから2年が経ったが、なぜかここの冷麺の味ははっきりと思い出せる。麺はいわゆる平壌冷麺よりは少し太いものの、ちゃんとした蕎麦系。氷混じりのつゆは出汁が利いていていて、酸味と甘みも適度だ。途中から、パンチャンの白菜キムチを泳がせて味を変えてみた。キムチはよく漬かっていて、粗挽きの唐辛子がたっぷり入っている。

遠い中央アジアで冷麺が食えるありがたさによる補正を差し引いても、この冷麺は人生史上でも5本の指に入る。「韓国館」に来たなら、下手に定食のたぐいを食うよりは、この冷麺を食ったほうがいい。






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