2014年7月20日日曜日

南大門のり巻き(東京・大久保)

水冷麺(980円)。2014年6月
新大久保の大久保通り沿いには、判で押したかのごとく似たような韓国料理屋が軒を連ねている。そんななかで、あえてこの「南大門のり巻き」の特徴を挙げるとすれば、3階建ての建物を丸々専有する大型店だという点であろう。

「韓定食南大門」と「南大門のり巻き」という2つの看板を出しているので、一瞬、階によって違う店なのかと思ってしまった。「あれ、1階?2階?」という迷いの表情を浮かべていると、店の前でキムパプ(のり巻き)を売りつつ客引きをしているオバチャンがそれを察知。どの階も同じだから、と、1階へ入るよう促してきた。

平日のランチタイム。席に着いて注文を済ますと、小皿に乗った6種のパンチャン(おかず)が出てくる。この日は2人で訪れたのだが、人数によってパンチャンの品数や量がどのように変わるのか、少し気になるところ。キムパプを売りにしている店なので、キムパプも頼んでみた。

まわりを見わたすと、女性2〜3人組の客がちらほら。食後のおしゃべりに花を咲かせている。ときおり、さっきのオバチャンが店内に入ってきて、ホール兼調理を担当していると思われるニイチャンにキムパプや弁当の注文を伝える。そんな光景を横目に見ながら、パンチャンとキムパプをつまんで冷麺を待つ。

で、まあ、冷麺自体に関して特筆すべきことはない。たまにある、つゆの一部がシャーベット状になってるタイプ。冷麺は冷えてるからこそ冷麺なんだし、こういうのも全然アリだと思う。

ただ、僕の座った席がたまたま冷房のよく当たる場所だったので、冷麺との相乗効果で体の内と外から冷え切ってしまった。会計を済ませて外へ出ると、大久保通りを流れる6月のぬるい風が、妙に心地よく感じられた。